近年、〇〇活動を略した婚活や恋活などの言葉を良く耳にします。その中でパパ活という活動があります。パパ活とは一般的に「女性が、経済的に余裕のある不特定の中高年男性と食事などのデートをして共に時間を過ごし、その対価として金銭的な援助を得る」活動の事を言います。
簡単に言い換えますと支援者や後援者、保護者を意味する「パトロン探し」みたいなものです。そんなパパ活ですが心の底から良く思う人は多くはありません。
誰しも「ん?」と思うと思いますし、もし自分の娘が経済的理由にパパ活をしていたらどうでしょうか?反対する親がほとんどだと思います。法律的にパパ活が違法なのかと言いますと、パパ活で食事やデートだけにとどまるならば違法行為ではありませんが、金銭欲しさに度を超えて売春をする女性も多くいるのが現実です。
その様な不特定の男性と性交渉をするパパ活をしている場合は、売春に該当するので違法になります。また女性が18歳未満の場合は、児童福祉法に違反に該当する場合があります。
児童福祉法は18歳未満の児童の健全な発達と自立、その他権利を保障することを目的とする法律なので「児童に淫行をさせる行為」や「車で連れ回したりするなどの行為」は未成年者誘拐罪などに該当する可能性があります。たとえ未成年者本人がパパ活に同意していたとしても罪が成立する可能性があります。
逆に成人女性の場合は、基本的に食事やデートなど性的肉体関係を伴わないのであれば、犯罪が成立することはありません。ですが成人女性の場合でも、女性が拒否しているにもかかわらず強引に性行為やワイセツ行為を行なった場合は、犯罪が成立する場合があります。
パパ活は、若い女性だけに限らず既婚女性の間でも広がりを見せています。ニュース等ではパパ活のトラブルが報道されトラブルの温床となっています。
既婚者でありながらパパ活を行い肉体関係を持ってしまった場合、不貞行為を行ったとして離婚の原因となり、夫に対してだけでなく不貞行為の相手となった女性に対しても慰謝料請求を行うことが可能なのです。