不倫などの様々なスキャンダルが報じられる機会のある国会議員のなかには、パパ活疑惑で話題になった議員もいるのをご存じでしょうか。2022年に、パパ活問題が報じられたのが、吉川 赳(よしかわかける)衆議院議員です。もともとは自由民主党に所属していましたが、パパ活問題が発覚したことで、現在は無所属になっています。吉川議員のパパ活が大きく報道されたのは、相手の女性が当時18歳の女子学生であったにもかかわらず、飲酒することを求めたのが影響しています。議員がパパ活をしていたという衝撃以上に、未成年に対して飲酒を強要したという点が、大きく問題視された事件でした。
吉川議員のパパ活問題が最初に報じられたのは、2022年6月9日付のニュースサイト「NEWSポストセブン」においてです。この報道を受けて、吉川議員は、6月10日に自由民主党に離党届を提出して、無所属議員となりました。自由民主党は離党したものの、国会議員を辞職する意向は示さない吉川議員に対して、立憲民主党は「議員吉川赳君の議員辞職勧告に関する決議案」を提出しました。しかしながら、自由民主党が議員辞職勧告に慎重な姿勢をみせたこともあって、辞職勧告には至らないままになってしまいました。衆議院の議員内でも、吉川議員が辞職するべきだという意見を持つ人は少なくありません。
吉川議員は、比例代表として、衆議院議員に復活当選した議員です。そのため、吉川議員の議席は、彼個人の議席というよりも、所属していた自由民主党が獲得した議席という意味合いが強く、自民党内でも辞職を求める声が上がりました。また、パパ活問題が発覚した直後の6月13日には、岸田首相が「離党はしたものの、国民に対して十分な説明が行われていない」と吉川議員を批判しました。問題発覚から1年以上が経った現在でも、吉川議員は衆議院議員を続けています。本会議には半分ほどしか出席せず、十分に議員としての義務を果たしているとは到底言えないような態度で、議員の座に居座り続けているのが現状です。